世界経済と骨董屋

仕事でささっとメディナに出かけた帰り道。
あんまりたくさん挨拶するのが面倒なので（笑）あまり面倒な知り合いのいない方の道を通ってフナ広場へ。
この道に知り合いが少ないのはいいのだけれども、キケンなのは管理人ご愛用の骨董屋さんがこの道沿いにある事。
いつぞや昔から欲しかったタイプの布を売っていたのを買いのがして以来、この店で欲しいものがあると「今度こそ！」という気持ちでついつい買ってしまうのですよ。トホホ。
今からリベンジしたって、あの布はもうモロッコには帰って来ないのに〜（苦笑）

さて、今日も資料として確保しておきたかった小品を２点ほど300DHでお買い上げ。毎回財布に優しい…というか、財布の中身にジャストミートな金額で攻めてくるおじさんなので、「また今度ね」と言う気になれないのですよね。
商売上手！！

買い物しながら立ち話をしていると、やはりこの不景気でヨーロッパのお客様は激減し、閉鎖しているリヤドも増えているのだとか。
お土産屋さんの売り上げも、「お客さんはいなくはない。でもみんな何も買わないんだよ！買っても１００DHとか２００DHとか。そんなのでおしまい。高額な品を買ってくれる人なんて誰もいないんだよ〜」とのこと。

そっかー。じゃあ私なんか今も昔もカモカモだね（笑）などと話しながら「じゃあヒマなうちに旅にでも出て、いい品を仕入れて来てよ」と言うと「それが不景気だと物が売れない。アンティーク相場も低くなる。そうなると売り手も高く買ってもらえないから売らなくなる。だから良い品も仕入れられないっていう具合なんだよ！」とのこと。

なーるほど。物が動かなくなるというのはぐるり巡ってそういう事なんですね。
なんだか大きな経済の仕組みを、ものすごく小さく理解してしまったような気がした一瞬でした。