2008年 12月 14日
フェズ人気質
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出張やら犠牲祭やらでしばらくお留守にしておりました。
モロッコ各地の皆さんは、どんな犠牲祭をお過ごしになりましたか?
さて今日のマラケシュはまたもや雨。今年のモロッコは雨が多いのですが、晴れが少なければ少ないでこれまた植物は育たないという所で問題なので、暖かい晴れの日が1ヶ月くらい続いてくれる事を祈ります。
さて、先日でかけたフェズ。
1年くらい出かけない間に、ずいぶんいろいろな所がきれいになったものだなぁというのが正直な感想。旧市街も、一生懸命いろいろな所を直したりしていて大分すっきりしてきた印象です。
そしてそういった変化の中の一つに、外食産業の発達に乏しいフェズでもついに日本食が食べられるようになった、というニュースがあるのですが、そのレストランについて、訪ねたリヤドのディレクターと話をしていたときの事。
このディレクターはホテルで働いて24年というキャリアの方。退職しても、やはりホテルの仕事しかできないと、そのリヤドを作ったのだそうです。曰く
デ 「フェズでレストランをやるのはとても大変なんです。フェズ人はこれはもっとこうした方が良いとか、こんなの料理じゃないとか、とにかく文句ばかりなのでね。あの日本食レストランの規模のようなものは、相当な財力が無いとできないので、私のような者にはとても無理。」
デ 「そうそう、日本食と言えば以前ニューヨークの高級店で寿司を食べた事がありますがね、あれはおいしかった。でも、私としては生の魚はもっと薄く切って、オリーブオイルでマリネしたりとか、もっとしっかり塩味を付けた方がおいしいと思うんですよ。」
私 「ちゃんとソース(醤油)をつけましたか?きちんとつけていたら、そんなふうには多分思わないと思いますよ。それに海外で食べる日本食が本当に正しい日本食では無い事の方が多いですから。」
デ 「ソースはちゃんとつけましたよ。でも、やっぱり足りないと思うんですよね…。塩味が。」
…おじさん、自分で“フェズ人は食事については文句たらたら”って批判しておいて、その直後にまさにその「フェズ人」を自分で演じるなんておもしろすぎ(爆笑)
そう、フェズはといえばこのおじさんに指摘されるまでもなく、本当に外食産業に乏しい所。食事どころと言えば旧市街の入り口付近に集結しているサンドイッチやさんくらいで、マラケシュのように地元の人も気軽に食べに出かけられるようなレストランはほとんど皆無なので、レストラン=外国人が食べる所状態。
サンドイッチは食事のうちには入らないから良しとする、みたいなのはいかにもミエの固まりのフェズ人らしいですが (笑)そうして毎日毎日、休む間もなく家庭料理を作らなくてはいけないフェズの奥様方、お疲れさまでございます…。
ぜひ、“男の料理・タンジーヤ”の存在で奥様の存在をサポートするマラケシュに息抜きしにいらして下さいね♪
モロッコ各地の皆さんは、どんな犠牲祭をお過ごしになりましたか?
さて今日のマラケシュはまたもや雨。今年のモロッコは雨が多いのですが、晴れが少なければ少ないでこれまた植物は育たないという所で問題なので、暖かい晴れの日が1ヶ月くらい続いてくれる事を祈ります。
さて、先日でかけたフェズ。
1年くらい出かけない間に、ずいぶんいろいろな所がきれいになったものだなぁというのが正直な感想。旧市街も、一生懸命いろいろな所を直したりしていて大分すっきりしてきた印象です。
そしてそういった変化の中の一つに、外食産業の発達に乏しいフェズでもついに日本食が食べられるようになった、というニュースがあるのですが、そのレストランについて、訪ねたリヤドのディレクターと話をしていたときの事。
このディレクターはホテルで働いて24年というキャリアの方。退職しても、やはりホテルの仕事しかできないと、そのリヤドを作ったのだそうです。曰く
デ 「フェズでレストランをやるのはとても大変なんです。フェズ人はこれはもっとこうした方が良いとか、こんなの料理じゃないとか、とにかく文句ばかりなのでね。あの日本食レストランの規模のようなものは、相当な財力が無いとできないので、私のような者にはとても無理。」
デ 「そうそう、日本食と言えば以前ニューヨークの高級店で寿司を食べた事がありますがね、あれはおいしかった。でも、私としては生の魚はもっと薄く切って、オリーブオイルでマリネしたりとか、もっとしっかり塩味を付けた方がおいしいと思うんですよ。」
私 「ちゃんとソース(醤油)をつけましたか?きちんとつけていたら、そんなふうには多分思わないと思いますよ。それに海外で食べる日本食が本当に正しい日本食では無い事の方が多いですから。」
デ 「ソースはちゃんとつけましたよ。でも、やっぱり足りないと思うんですよね…。塩味が。」
…おじさん、自分で“フェズ人は食事については文句たらたら”って批判しておいて、その直後にまさにその「フェズ人」を自分で演じるなんておもしろすぎ(爆笑)
そう、フェズはといえばこのおじさんに指摘されるまでもなく、本当に外食産業に乏しい所。食事どころと言えば旧市街の入り口付近に集結しているサンドイッチやさんくらいで、マラケシュのように地元の人も気軽に食べに出かけられるようなレストランはほとんど皆無なので、レストラン=外国人が食べる所状態。
サンドイッチは食事のうちには入らないから良しとする、みたいなのはいかにもミエの固まりのフェズ人らしいですが (笑)そうして毎日毎日、休む間もなく家庭料理を作らなくてはいけないフェズの奥様方、お疲れさまでございます…。
ぜひ、“男の料理・タンジーヤ”の存在で奥様の存在をサポートするマラケシュに息抜きしにいらして下さいね♪
by mayoikata
| 2008-12-14 19:20
| モロッコ国内の旅