方向オンチ？なモロッコ人

実はモロッコ人、けっこう方向オンチな人が多いような気がするのは私だけでしょうか。

先日出かけたエルジャジーダの帰り道。
ずーっと海沿いを走って、カキの産出で有名な街、ワリディアまで行こうという事で旧市街を出発したものの、うちのダンナが「この道は途中で行き止まりになってるはずだよ」と言い出しました。
でも、ガイジンの私の目には、随分と立派な街灯まで立っているその道が続いていないようには思えず。

私「絶対にこの道は続いてるよ。そのまま真っ直ぐ行って！」
旦「もしそのままワリディアに着かなかったら？」
私「絶対に着く。」
旦「よし！じゃあ賭けだ！勝った方がワリディアで一番高いレストランで昼ご飯おごる！」
私「乗った！でも、私の勝ちだよ？」
旦「いや、今日こそいただきだ！」

なーんて話しながら海岸沿いを出発。
もちろんまぁ、時々海は見えなくなるわけですが、基本的には海沿いを、結局ずっとワリディアまで。

敗色が濃厚になると「…スイス人の友達と賭けをすると、絶対ボクの勝ちなのに。というのも…」とまぁ、賭けに勝つための涙ぐましいイタズラの数々が出て来る出て来る（笑）
お互い冗談でやってるんでしょ？としか思えないバカぶりだったので、今日のも、実はちょっとは分かって負けてくれたんだろうか…と一瞬思ったりしたものの、何事も負けるのはだいっきらいな性格のうちのダンナに限って、おそらくそれは無いでしょう（笑）

旦「くそ！しまった、この道だったか〜！でも、一瞬街に入ったし…」
私「でもずっと真っ直ぐに来てるじゃない。」
旦「…」

というわけで、賭けは私のイタダキ。
でも、どう考えても海沿いの街から海沿いの街に、海沿いに走ってたどりつけないはずもないと考えるのが普通だと思うんですが、どうなんでしょう…。
いや、モロッコの事だから、そういう「あり得ない常識」がまだまだ潜んでいるのかも？！




さて、めでたく賭けに勝った管理人。
まだ怖くて食べた事の無い、モロッコのカキに挑戦すべく、ワリディアの海辺のレストランに相当ワクワクして駆け下りて行ったら…！
なんと、この数日カキの禁漁令が出ていて、カキは食べられないのだとか！

ガ〜ン！！
ショック！滅多に来ないカキの産地の街なのに食べられないなんてぇ〜！

でも、オーダーしたお魚のグリルがとてもおいしかったのと、久々にとてもかわいいネコさんが一緒のお昼だったので、十分満足。
ああ、このネコしゃん、泥棒して連れて帰りたいくらいフワフワキュート♪
昔管理人の家に遊びにきていた、これまたキュートな野良猫ちゃん、今頃どうしているかなぁ…。