2012年 04月 15日
今週の現場から
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今日のワルザザートはこの季節といえば特有の砂嵐。
雨が降ったので、舞い上がる砂は雨が降らない時よりマシですが、それでも、耳の中も目も、あっという間に砂だらけという感じ。
そんな中で、夕方にセメントを満載したトラックが到着。日暮れ間近から、積み下ろし作業が始まりました。
こうした作業はそれはもう徹底していて、トラックの運転手さんは、完全に運転だけでその他のお手伝いは一切ナシ。(小さな荷物を運んでくれるトラックの場合も同じ。まぁ、当たり前といえば当たり前ですが。)
積み下ろしや積込み作業は、完全に自前で別な人を手配しなくてはいけません。
というわけで、セメント積み降ろし作業に当たって、街から必要な人足を手配してきて、トラックがカラになるまでという事で作業がスタート。
トラックの荷台は風に舞ってセメントの粉が舞い上がり、つむじ風のせいで細い路地でも砂粒にあおられるという最悪のコンディション。
そんな中で、ひとつ50kgのセメント袋を35トン分、こんな風に人力でお運び頂いてしまいます…。皆さんすみません、そしてどうも有り難う!
お手伝い出来ればなぁと思うのですが、ちょっとさすがの私も50kgはムリと思われ…。
お茶セットとパンのおやつを運ぶという、ささやかなお手伝いのみでバックアップ。「いやぁ!どうもありがとう!」という景気のいい声をかけて頂いてしまって、なんだか恐縮というか、とても幸せでした。
このプロジェクトは、自分達のためではありますが、それが同時に誰かの仕事に繋がっている。
そしてきっと彼等のお家では子供達がお父さんの帰りを待っていて、奥さんも旦那さんに今日仕事が有った事をきっと少しは喜んでくれるだろう。
誰かの貧乏を突然解消するような事は残念ながら出来ないけれども、何も出来ないでいるよりはよっぽど良かったと思うのです。
皆さん、私たちのために働いてくれてありがとう!
そして私は、皆さんがここで働いてくれた事を誇りに思ってもらえるような現場を提供する事ができるよう、頑張って働きま〜す!
by mayoikata
| 2012-04-15 04:21
| ホテル建築プロジェクト