旅立ちの朝

まるで学生時代の時の写真みたいな、ちょっとコワい写真をポストした翌朝。
全員がベッドを囲むなか、「かーやん！（私はうちの母を昔からこう呼ぶんです（笑））」と呼びかけると、小さく「はーい！」と答えて、吐いたその息のまま、旅だって行ってしまいました。

おかしいわねお母さん。普通「はい」と返事をしたら、そこにいるものなんですけど（苦笑）
ひねくれものらしい最後です（笑）
いなくなってしまった事は寂しいけれども、神様にもお医者様にも、離ればなれになる事への備えの時間を十分頂く事ができたので、皆とても元気にしています。

昔からのお友達から、ごく最近のお友達まで、タダの主婦のお葬式の割にはちょっと多めの３５０人を越える方々にご参列いただき、そしてまたたくさんの方々からメッセージを頂き、私はむしろそんなにも心を寄せて下さる方がいらっしゃる事に、お葬式の間中、とても幸せでなりませんでした。
そしてお葬式が終わった今も、皆さんが届けて下さった幸せな気持ちのおかげで、まるで皆さんに恋でもしているかのような、とても幸せな気持ちです。

恋とか愛とかって、実は出会う事ができたその人への深い感謝の気持ちの一形態に過ぎないのでしょうね。
小さな出来事にさえ心を寄せて下さる方がいる。
そんな方々と、今この時代、この生、このご縁の中でご一緒する事ができた事がとても嬉しく、その事にとても感謝しています。

この幸せな気持ちを忘れずに、私も残りの人生を歩んで行きたいなぁ。
明日からまたやってくる日々に、またどんな発見があるんでしょ！
明日をこんなにも待ち遠しく思わせてくれる事となった母に、どうもありがとう！