2011年 04月 29日
マラケシュ、フナ広場のテロについて
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昨日マラケシュのフナ広場で、テロと思われる爆発が、広場に面しているカフェレストラン、「アルガナ」にて発生致しました。
15名の死者と20名を超える負傷者が出た大きな事件…。
楽しい思い出作りにやって来た旅先で、こんな事件に巻き込まれて一生を終わらなくてはならなかった方々の無念とご家族の方々のショックを思うと眠れません。
亡くなられた方のご冥福と怪我をなされた方の一日も早い回復を、心よりお祈り申し上げます。
誰が何のためにこんな事をしたのか…。
観光客を殺してみた所で各種政治問題の解決にもならないし、誰もが簡単に想像するであろう原理主義者の犯行だとしても、イスラムへの嫌悪感を煽っただけで、間違っても良い意味でこの「平和」という名の宗教を支持する人を増やす事にはならないし、ましてや他人を巻き添えにしての自殺など、どの神様でも歓迎などするはずもないという点で、頼みの神様だって喜ばない。
そう思うとこの事件には、順調に発展を続けるモロッコの経済を停滞させるくらいの意味しか今のところ見当たらず、その事がよけいに虚しさを煽ります。
新しい年になってまだ半年にもならないというのに、デモ騒ぎに始まってリビア問題、地震にテロ…
世界は今、厄年なのかと思うほどのトラブル続き。来年どころか、明日は本当にどうなるんでしょう。
当たり前だと思っていた日々の価値を、こんな形で知る事になってしまうとは…。
モロッコでも暫くは基幹産業であるところの観光が大打撃を受け厳しい日々が続く事になりそうですが、差し当たっては警察による警備のレベルも引き上げられること、そしてこんな大事件にもかかわらず冷静に状況を見守っている市民の良識の力で、大きく治安が乱れるという事にはならないのではないかというのが「今日のところの」空気感です。
それではひとまず今日はこれまで。
おやすみなさい。
by mayoikata
| 2011-04-29 10:42
| 日常雑感