2010年 12月 02日
モロッコ人の心配
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このところ、夜間無人の商店等を狙った強盗が連続して発生していたワルザザート。ウチの事務所も、1ヶ月で2回やられました…。まぁ、大した被害ではなかったのですが、壊れたドア等直すのにけっこうな出費。街の中心部にあったガソリンスタンドに強盗が入り、負傷者が出た所でなんとか他の街から出張してきたドロボーを逮捕した模様。
仲間がこれからまた捕まるだろうという話なのですがどうなる事でしょう。
さてその話をしてくれたおじさんが続けた話がまたいかにもモロッコ的。
実はおじさんの家の近所にお祈り絨毯売りがいたらしいのですが、「そういうのが怪しいんだ。泥棒の情報集めかもしれない。だから追い払ったよ。そうそう、そういえば君の家の近所にエサウィ(蛇使い)がいて子供達を集めて蛇を見せていたらしいよ。子供は怖がって夜眠れなくなるし、全く迷惑な話だよ。だから“そんなのは広場に行ってやれ!”といって追い払った人がいるらしい」と話してくれました。
なんでまた蛇使いを追い払うの?と聞くと、「手に一文字の手相がある人は特別なんだ。だからそういう事を知らない子供達を集めて、そういうのをこっそり見たりするためなんだよきっと。で、指を傷つけて血を取って、おまじないに使うのさ。」
その話を聞きながら、蛇使いという仕事も受難の時代なのだなぁと思うと同時に、密かに「一体いつの時代だよ…」と思ってしまいましたが、ヨーロッパの童話の世界で話されていたような魔女や魔法使い、不思議な森の話等は、きっと本当につい最近まで、大人の心の中に普通に生きていた“人間の知らない世界”への恐怖が形になったものだったのだろうなぁと思うと、これまた不思議と、歴史が生き生きとしたものに感じられるではありませんか。
これだから古くて新しいモロッコの生活、やめられません。
なにしろ聖書の時代の昔から中世や現代までの人間のイロイロが、日常のそこここに隠れているので、何か良くわからないことに出会うたびに、絵本の新しいページをめくるかのようなワクワク感があります。
いやそれにしても、お祈り絨毯売りから蛇使いまで、近所にやってくる異邦人に対する田舎の人々の警戒心の強い事よ!同国人でさえそんなふうに思われるんですから、私なんかアジアからやってきた超エイリアン。気味悪がられないように気をつけないといけませんね!
仲間がこれからまた捕まるだろうという話なのですがどうなる事でしょう。
さてその話をしてくれたおじさんが続けた話がまたいかにもモロッコ的。
実はおじさんの家の近所にお祈り絨毯売りがいたらしいのですが、「そういうのが怪しいんだ。泥棒の情報集めかもしれない。だから追い払ったよ。そうそう、そういえば君の家の近所にエサウィ(蛇使い)がいて子供達を集めて蛇を見せていたらしいよ。子供は怖がって夜眠れなくなるし、全く迷惑な話だよ。だから“そんなのは広場に行ってやれ!”といって追い払った人がいるらしい」と話してくれました。
なんでまた蛇使いを追い払うの?と聞くと、「手に一文字の手相がある人は特別なんだ。だからそういう事を知らない子供達を集めて、そういうのをこっそり見たりするためなんだよきっと。で、指を傷つけて血を取って、おまじないに使うのさ。」
その話を聞きながら、蛇使いという仕事も受難の時代なのだなぁと思うと同時に、密かに「一体いつの時代だよ…」と思ってしまいましたが、ヨーロッパの童話の世界で話されていたような魔女や魔法使い、不思議な森の話等は、きっと本当につい最近まで、大人の心の中に普通に生きていた“人間の知らない世界”への恐怖が形になったものだったのだろうなぁと思うと、これまた不思議と、歴史が生き生きとしたものに感じられるではありませんか。
これだから古くて新しいモロッコの生活、やめられません。
なにしろ聖書の時代の昔から中世や現代までの人間のイロイロが、日常のそこここに隠れているので、何か良くわからないことに出会うたびに、絵本の新しいページをめくるかのようなワクワク感があります。
いやそれにしても、お祈り絨毯売りから蛇使いまで、近所にやってくる異邦人に対する田舎の人々の警戒心の強い事よ!同国人でさえそんなふうに思われるんですから、私なんかアジアからやってきた超エイリアン。気味悪がられないように気をつけないといけませんね!
by mayoikata
| 2010-12-02 05:51
| 伝統・呪術・占い