2010年 11月 01日
道路交通法が新しくなって。
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さて、モロッコはこの10月から道路交通法が新しくなりました。
免許がポイント制になり、罰金の額も大幅に高くなり、トラックの積載量や車両の整備状況などもより厳しく問われる事になる、、、というものだったので、開始前には運送業界による大規模なストライキ等も検討されていたのですがひとまず回避。
新しい決まりは、かなりたくさん設置された「この先速度計有り」の看板とともに今の所順調に?適用されているのですが、あまりの罰金の高さに人々がとても注意して運転するようになり、今までのように「袖の下」をもらえなくなってしまった憲兵による執拗な「あら探し」がドライバー達の間で話題になっています。
例えば、タイヤ交換時に着用するべき蛍光色のベストがあるか、故障車を示す三角の反射板はあるか、車両保険だけでなく、ドライバーの保険はあるか、消化器の容量は定められたものか、消化器の領収書(笑)はあるか…などなど。
消化器の容量チェックもちょっと不毛かなと思いますが、その領収書(正確にはちょっと違うらしいんですが)を確認するってどういう事?とか、一番笑ったのが、営業用車両は、四駆にも大型バスのような「非常口」という文字をつけなくてはならないという決まりがあるらしいという事とか(苦笑)
おいおい、人が死にそうになってたらどこでも非常口なんじゃないのか?!ついでに四駆のドアなんて全部開くんですけどどれか一つを非常口にしなくちゃいけないんですか?とか、なかなかツッコミどころ満載なチェックポイントが有るようです。
一生懸命やるのはいいんですが、あまりにもバカな事を言う暇があったら、穴だらけの道路をきれいにしたりとか、無免許で走るバイクとかの方を取り締まったりする方が、「非常口の表記が無い」とかいうよりよっぽど重要なのではないか等と思うのですが、ミスを見つけてはせっせと書類を作る警察の姿に、「書類を1枚作るごとにボーナス50DH」とか、市民の知られざる所で、「袖の下対策」が取られているのではないかと、ついつい思ってしまう管理人です。
そしてこの法律の改正で、どうやら歩行者にも「横断歩道を渡らなかったら罰金25DH」とかいうような決まりが追加されているらしいのですが、はてさてそこまでのモラルが国民につくのはいつになるのでしょうね!
以前1ヶ月ほどのフランス滞在で「横断歩道じゃない所を渡る」事に慣れた後にベルギーで同じ事をやったところ、警察に見つかってとっても怒られたという事がありました(苦笑)
お隣同士の国でもそれだけ雰囲気が違う事がある訳なのですが、“アバウト”に慣れきった人々に「決まりがある・順序がある」という事を体に覚えてもらうというのは本当に気の遠くなるような話。個人的には10年20年というレンジで考えないと、相当ムリっぽい気が、密かにしていたりします(笑)が、同時にあえてその険しいイバラの道を選ぼうとしているモロッコ、がんばれよ!と、ちょっと応援してあげたい気持ちでもあります。
もっとも、外から来た異邦人としては、このアバウトさの中にある「他人の都合を(しょうがないけど)理解してあげる・受け入れてあげる」という日常生活の中に存在する寛大さが「全て順番」という厳格さの中で失われて行かなければ良いけれどもなぁとも同時に思うのですけれどもね…。
それは単純に、自分たちが失ってしまったものへのノスタルジーでしょうかねぇ。
今後モロッコはどう成長していくのか。
先進国の人間として自分たちが知っている失敗の経験が、こうしてこれから成長していく国々にとっては良い教科書になってくれ、そして自分の国とはあまりにも違うモロッコが、その成功と失敗から、また私にいろいろ教えてくれるのを楽しみに。
免許がポイント制になり、罰金の額も大幅に高くなり、トラックの積載量や車両の整備状況などもより厳しく問われる事になる、、、というものだったので、開始前には運送業界による大規模なストライキ等も検討されていたのですがひとまず回避。
新しい決まりは、かなりたくさん設置された「この先速度計有り」の看板とともに今の所順調に?適用されているのですが、あまりの罰金の高さに人々がとても注意して運転するようになり、今までのように「袖の下」をもらえなくなってしまった憲兵による執拗な「あら探し」がドライバー達の間で話題になっています。
例えば、タイヤ交換時に着用するべき蛍光色のベストがあるか、故障車を示す三角の反射板はあるか、車両保険だけでなく、ドライバーの保険はあるか、消化器の容量は定められたものか、消化器の領収書(笑)はあるか…などなど。
消化器の容量チェックもちょっと不毛かなと思いますが、その領収書(正確にはちょっと違うらしいんですが)を確認するってどういう事?とか、一番笑ったのが、営業用車両は、四駆にも大型バスのような「非常口」という文字をつけなくてはならないという決まりがあるらしいという事とか(苦笑)
おいおい、人が死にそうになってたらどこでも非常口なんじゃないのか?!ついでに四駆のドアなんて全部開くんですけどどれか一つを非常口にしなくちゃいけないんですか?とか、なかなかツッコミどころ満載なチェックポイントが有るようです。
一生懸命やるのはいいんですが、あまりにもバカな事を言う暇があったら、穴だらけの道路をきれいにしたりとか、無免許で走るバイクとかの方を取り締まったりする方が、「非常口の表記が無い」とかいうよりよっぽど重要なのではないか等と思うのですが、ミスを見つけてはせっせと書類を作る警察の姿に、「書類を1枚作るごとにボーナス50DH」とか、市民の知られざる所で、「袖の下対策」が取られているのではないかと、ついつい思ってしまう管理人です。
そしてこの法律の改正で、どうやら歩行者にも「横断歩道を渡らなかったら罰金25DH」とかいうような決まりが追加されているらしいのですが、はてさてそこまでのモラルが国民につくのはいつになるのでしょうね!
以前1ヶ月ほどのフランス滞在で「横断歩道じゃない所を渡る」事に慣れた後にベルギーで同じ事をやったところ、警察に見つかってとっても怒られたという事がありました(苦笑)
お隣同士の国でもそれだけ雰囲気が違う事がある訳なのですが、“アバウト”に慣れきった人々に「決まりがある・順序がある」という事を体に覚えてもらうというのは本当に気の遠くなるような話。個人的には10年20年というレンジで考えないと、相当ムリっぽい気が、密かにしていたりします(笑)が、同時にあえてその険しいイバラの道を選ぼうとしているモロッコ、がんばれよ!と、ちょっと応援してあげたい気持ちでもあります。
もっとも、外から来た異邦人としては、このアバウトさの中にある「他人の都合を(しょうがないけど)理解してあげる・受け入れてあげる」という日常生活の中に存在する寛大さが「全て順番」という厳格さの中で失われて行かなければ良いけれどもなぁとも同時に思うのですけれどもね…。
それは単純に、自分たちが失ってしまったものへのノスタルジーでしょうかねぇ。
今後モロッコはどう成長していくのか。
先進国の人間として自分たちが知っている失敗の経験が、こうしてこれから成長していく国々にとっては良い教科書になってくれ、そして自分の国とはあまりにも違うモロッコが、その成功と失敗から、また私にいろいろ教えてくれるのを楽しみに。
by mayoikata
| 2010-11-01 00:57
| ニッポン生活