胃袋をつかまれる。

岡本先生との満月ツアーも無事終わり、ようやくマラケシュの家にたどりつきました…。
この冬は１２月からもうずっとまともな週末もなく今まで突っ走って来た感じだったので、ようやくひとまず１週間くらいはゆっくりできそうという、それだけで少々幸せ気分。
今日は仕事が終わった後、のんびり上の子のクラスの遠足であるところの「ワリディアのサーフィン教室」に向けてのお小遣い稼ぎであるケーキ作りなんてもんに取り組みました。

子供達がお家の手作りおやつを持ち寄って、おやつタイムに学校内で１個１〜２.５DHで売り、クラスのお小遣いにするというような感じなのですが、価格については「先生が見た目で決める」というのでついつい張り切って「２.５DHと言わせてやる！」なんて息巻いているバカなお母さんなのでした（笑）

もっとも、子供曰く「０.５DHなんて持っている人はなかなかいないから、２DHの方が売れるんだよ」とのこと。うーん。それは予測していなかった経済原則。
娘よ。いつの間にやらそんな事までよく実地で学んだのぅ。（笑）

お母さんの方も、「手作り」とか「お菓子作り」なんてこれまでみじんも興味を持った事がなかったのですが、個人的に食べたいものがこちらに無いので、結局手作りせざるを得ず。
なんと今ではハンドミキサーにはじまり、アイスクリーマー（笑）、ホームベーカリー（日本みたいな食パンが好きなので…）まで用意して“手作りってる”私なのでした。




さて、手作りといえばお手伝いさんです。

あいかわらずキケンにおいしい料理で、すっかり胃袋をつかまれちゃっている私。
「給料上げてくれ」とか、「休みくれ」なんて言われる事があっても。
多少何か物が無くなったりすることが今後出て来るとしても。
なんのかんので見逃しちゃったりするんじゃないか…というくらいのものすごいレパートリーで、うならせてくれています。

今まで聞いてみて「知らない」と言われた家庭料理無し！
２３歳にしてこの料理辞典ぶりには本当にびっくりです。
お掃除の手際の良さにも、一般主婦の知恵袋的な事にも、そしてフルーツジュースのレシピのレパートリーの多さにも！本当に頭が上がりません。

お母様の仕込みがいいのねぇ、、なんていう台詞が頭を過りますが、モロッコみたいにまだまだ人生サバイバル、みたいな国にいると、女の価値というのはなんのかんのでやっぱり「いかにおいしいものを作れるか」って所で決まっちゃうような気がする…なんて差別的な事をついつい考えてしまうのでした。

「男の心は胃袋と夜の生活」でつかみ取る、みたいに言われる事もありますが、いやぁ。男でなくてもがっちりつかまれちゃってる事を思うと、ついつい説得されてしまう一言ですね。
この料理の腕と、金曜日の３時間ハマム（主婦いわく、あくまでも自分のためでは無いらしいセルフケアの時間）がやっぱり重要なのか…と思うと、なんだかこちらの女性の生活が、また違った角度から見えて来たりして、それだけでかなり楽しんでいる私です。

明日は私がレバーを食べられるようになったきっかけである所の羊のレバー料理を教えちょうだいとリクエストしているのですが、「じゃあついでに」ということで、もろもろ内蔵の入ったカリアという料理がメインになりそうです。

…おい管理人。だらだら書いてないで写真を出せ？
…す、すみません。
砂漠の砂嵐で、プライベートの写真を撮影する用のカメラ、壊れちゃったんです（苦笑）
というわけで、またかなり気合いを入れないと写真が乗らないブログになりそうですが、どうぞ気長におつきあい下さいませ〜。