2009年 10月 27日
エルジャディーダへの週末旅行2
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さて、ため息まじりにホテルを出た後は、早速目的の業者さんの所へ。かなり有名な通りでの待ち合わせを指定されたのですが、かなりイナカモノな我々としては、カサブランカなんてそもそも今自分がどのあたりにいるのかさえ良く分かりません。
簡単な場所なはずなのに、散々迷ってたどりつき、ちょっとぐったり。
今回は床材にする大理石のタイルを買うための値段交渉に出かけたんですが、いろいろ見せてもらえてなかなか面白かったです。
本当は、このあたりの話もかなりひっぱれるのですが(笑)、私の場合、早く馬にたどりつきたいので省略〜。
さて、仕事が終わった後は、さあ出かけましょう!馬の博覧会へ〜!
…というわけで、高速道路をエルジャディーダへ一目散。
泊まりたかったホテルは、予約しようと思った先週ごろには既にいずれも満室だったので到着後はホテル探しからスタートしなくてはならず、ちょっと時間を使ってしまいました。
すると…行き当たりばったりの行動がわざわいして…なんと!!!
去年とは打って変わって大混雑の会場周辺の雰囲気からアヤしいとは思っていたんですが、私たちがもたもたしているうちに、大入り満員すぎて警備上の都合から入場禁止措置が取られてしまい、わざわざ来たのに入場できないという展開に!
ああああぁぁぁぁ…
すぐ目の前で、すぐそこで、ズドドーン!!と鉄砲の音が鳴っているのに。
正装した馬の隊列がシャナリシャナリと歩いている所がすぐそのあたりに見えるのに。
会場の外で指をくわえている他なく、がっかりする事この上なし。
ああ。カサブランカで迷いさえしなければ。
ああ。もっと前から連れて来てくれるって言ってくれれば希望のホテルに泊まれた上にすんなり中にも入れたのによぅ、、と思うとドッと疲れが出て来てしまった私なのでした。
周辺の混雑ぶりから、どう考えても今日はこのまま再びゲートが開く事は無いだろうと思い、やむなくホテルへ退散。予定外ではありますが、しつこく翌日の午後に行われるショーに賭ける事にしました。
ショーに出かけないなら他に特にする事も無いし、という事で、もう一つの目的であった、新しいホテル、Mazagan Beach Resortの視察にちょっと早めに出かける事にしました。
本当はここに泊まるつもりだったのですが、来ようと決めた時には当然既に満室だったので(泣)せめてディナーだけでもそこでいただこうという事にしていたのです。
さて、暗い夜道で、間違えて工事車両用の入り口から入ってしまった(笑)「マザガン・ビーチリゾート」は、駐車場にたどりついた所からその大きさに圧巻!
豪奢なエントランスに入ると、正直な所管理人、アマンジェナに初めて行った時よりも「おおお〜っ!!」と思ってしまいました!
アルハンブラ宮殿を意識した豪奢なアラブ風建築は、金色の光にライトアップされてまさにアラビアンナイトの世界。
「そんなものはもう見飽きた」と思っている私でさえ久々におお、と思ってしまったくらいなので、初めてこの風景に出会う旅人の方になら、きっと喜んでいただけるのではないだろうかという、ロマンチックなゴージャスさをたたえた新しいリゾートコンプレックスです。
カサブランカビール1杯80DH、ノンアルコールカクテル110DHというのは、カサブランカのホテルに続いてこれまた高いぞな、という感じのバブルな価格でしたが、なんとこのホテル、バーの席に着いてほぼすぐにウエイターがやってきて注文を取り、飲み物がテキパキと運ばれて来ました。
そうよこれ!この感覚!この当たり前のサービスが、どうしてモロッコでは無いの?というのが旅行業者としての嘆きどころ。
モロッコでは「一体いつサービスしにくるんだよ!!」とキレかけた頃にウエイターが来て、「もう帰る!」と思う頃に注文が出て来て、「食い逃げしてやる!!」と口に出る頃になってようやくお会計終了できるのが常なのですが、そのストレスが無いというだけで、もうパラダイス♪
ストレス無くサービスを受け、ひとときの「奥様」気分を味わう!それでこそリゾートっ!
…すみません、日本の皆さんにはこれ、ファミレスでさえ当たり前ですよね(苦笑)
モロッコでどれだけ酷いサービス受けてるんだ、って感じがしてしまうかもしれませんが、もしかしたらこの辛口すぎる感想は、自分が業者だからなのかもしれない…という事にさせておいてください(笑)
そしてお目当てのビュッフェ形式のレストランでは、とてもきれいにプレゼンテーションされたお寿司の後ろで、なんとアジア人がニコニコしているではありませんか。
「あの…日本の方ですよね?」と聞くと、「そうです!」と、堰を切ったように話はじめて下さったのは、地元横浜・グランドインターコンチネンタルの和食レストランの料理長さんでした。
ホテルのディレクター同士が知り合いで、急遽派遣される事が決まり、11月末まで寿司の指導のために滞在なさるとのこと。
他にもインド料理の指導にインド人がいたり、中華も出すコーナーがあったりと、かーなーりやる気なレストラン!しかもお値段は現在1人300DHと、こちらは以外とリーズナブル。
マラケシュでも、これだけのシェフを抱えたレストランで食事をしようと思ったら300DHじゃ済みません。
この他にも、女子的になんともうれしい美しくきれびやかなデザートの数々…。
しっかりしたレベルのものを食べられて300DHなら、ぜひまた来たいと思わせるに十分な内容でした。
もちろん食事中、言うまでもなくお皿はてきぱきと片付けられ「マラケシュで働いていたんだけど、帰ってきたんだ」という、やる気に溢れた地元スタッフが素敵な笑顔を見せてくれていて◎。
当たり前の事なんですけど、気持ち的にもストレスなく、ゆっくりさせていただけました♪
それでこそサービス!それでこそリゾート!
お金を払った事を良かったと思えるレベルで売って、はじめて商品!
私自身もぜひ、そんなふうにホッとしていただけるサービスを目指したいですね。
ホテルそのものはものすごく大きなプロジェクトなので、実はまだ半分以上が建築中。
既に営業中の建物でさえ、まだまだいろいろな所がビニールをかぶっていたり、内装が終了していなかったり。
そんなんでオープンしていいというところがいかにもモロッコ、という感じですが(運営はフランスの企業のようですが)そのせいもあってか?現在価格もこのクラスにしては比較的リーズナブルに泊まれるようになっているので、日本人シェフが帰国してしまう前に、ぜひまたおいしいお刺身をいただきに戻って来たいと思います♪
(今日はいいマグロが入ったので、と、中トロをいただいちゃいました〜!)
建物にはカジノも併設されていますが、高級ホテルの割にはお客様の対象がモロッコ人の高所得者家族連れ層であると思われる事からも、そんなに高飛車な雰囲気でもなく、またかつサービスも「現段階では」かなりテキパキしており、これが続くようであれば、日本人のお客様にもおすすめさせていただきたい宿泊先の一つになりそうです。
モロッコ人のお金持ちリゾートであるところのマラケシュやアガディールも、これはうかうかしていられない、というくらい良い感じだったので、他の施設もぜひこのサービスを見習ってもらいたいですね。
個人的にはどちらかというとホテルはひっそり、こぢんまりした所の方が好きなんですが、これはこれで、個人では全く不可能なレベルの事なので、非日常の空間として楽しめそうだなと思いました。
つづく。
簡単な場所なはずなのに、散々迷ってたどりつき、ちょっとぐったり。
今回は床材にする大理石のタイルを買うための値段交渉に出かけたんですが、いろいろ見せてもらえてなかなか面白かったです。
本当は、このあたりの話もかなりひっぱれるのですが(笑)、私の場合、早く馬にたどりつきたいので省略〜。
さて、仕事が終わった後は、さあ出かけましょう!馬の博覧会へ〜!
…というわけで、高速道路をエルジャディーダへ一目散。
泊まりたかったホテルは、予約しようと思った先週ごろには既にいずれも満室だったので到着後はホテル探しからスタートしなくてはならず、ちょっと時間を使ってしまいました。
すると…行き当たりばったりの行動がわざわいして…なんと!!!
去年とは打って変わって大混雑の会場周辺の雰囲気からアヤしいとは思っていたんですが、私たちがもたもたしているうちに、大入り満員すぎて警備上の都合から入場禁止措置が取られてしまい、わざわざ来たのに入場できないという展開に!
ああああぁぁぁぁ…
すぐ目の前で、すぐそこで、ズドドーン!!と鉄砲の音が鳴っているのに。
正装した馬の隊列がシャナリシャナリと歩いている所がすぐそのあたりに見えるのに。
会場の外で指をくわえている他なく、がっかりする事この上なし。
ああ。カサブランカで迷いさえしなければ。
ああ。もっと前から連れて来てくれるって言ってくれれば希望のホテルに泊まれた上にすんなり中にも入れたのによぅ、、と思うとドッと疲れが出て来てしまった私なのでした。
周辺の混雑ぶりから、どう考えても今日はこのまま再びゲートが開く事は無いだろうと思い、やむなくホテルへ退散。予定外ではありますが、しつこく翌日の午後に行われるショーに賭ける事にしました。
ショーに出かけないなら他に特にする事も無いし、という事で、もう一つの目的であった、新しいホテル、Mazagan Beach Resortの視察にちょっと早めに出かける事にしました。
本当はここに泊まるつもりだったのですが、来ようと決めた時には当然既に満室だったので(泣)せめてディナーだけでもそこでいただこうという事にしていたのです。
さて、暗い夜道で、間違えて工事車両用の入り口から入ってしまった(笑)「マザガン・ビーチリゾート」は、駐車場にたどりついた所からその大きさに圧巻!
豪奢なエントランスに入ると、正直な所管理人、アマンジェナに初めて行った時よりも「おおお〜っ!!」と思ってしまいました!
アルハンブラ宮殿を意識した豪奢なアラブ風建築は、金色の光にライトアップされてまさにアラビアンナイトの世界。
「そんなものはもう見飽きた」と思っている私でさえ久々におお、と思ってしまったくらいなので、初めてこの風景に出会う旅人の方になら、きっと喜んでいただけるのではないだろうかという、ロマンチックなゴージャスさをたたえた新しいリゾートコンプレックスです。
カサブランカビール1杯80DH、ノンアルコールカクテル110DHというのは、カサブランカのホテルに続いてこれまた高いぞな、という感じのバブルな価格でしたが、なんとこのホテル、バーの席に着いてほぼすぐにウエイターがやってきて注文を取り、飲み物がテキパキと運ばれて来ました。
そうよこれ!この感覚!この当たり前のサービスが、どうしてモロッコでは無いの?というのが旅行業者としての嘆きどころ。
モロッコでは「一体いつサービスしにくるんだよ!!」とキレかけた頃にウエイターが来て、「もう帰る!」と思う頃に注文が出て来て、「食い逃げしてやる!!」と口に出る頃になってようやくお会計終了できるのが常なのですが、そのストレスが無いというだけで、もうパラダイス♪
ストレス無くサービスを受け、ひとときの「奥様」気分を味わう!それでこそリゾートっ!
…すみません、日本の皆さんにはこれ、ファミレスでさえ当たり前ですよね(苦笑)
モロッコでどれだけ酷いサービス受けてるんだ、って感じがしてしまうかもしれませんが、もしかしたらこの辛口すぎる感想は、自分が業者だからなのかもしれない…という事にさせておいてください(笑)
そしてお目当てのビュッフェ形式のレストランでは、とてもきれいにプレゼンテーションされたお寿司の後ろで、なんとアジア人がニコニコしているではありませんか。
「あの…日本の方ですよね?」と聞くと、「そうです!」と、堰を切ったように話はじめて下さったのは、地元横浜・グランドインターコンチネンタルの和食レストランの料理長さんでした。
ホテルのディレクター同士が知り合いで、急遽派遣される事が決まり、11月末まで寿司の指導のために滞在なさるとのこと。
他にもインド料理の指導にインド人がいたり、中華も出すコーナーがあったりと、かーなーりやる気なレストラン!しかもお値段は現在1人300DHと、こちらは以外とリーズナブル。
マラケシュでも、これだけのシェフを抱えたレストランで食事をしようと思ったら300DHじゃ済みません。
この他にも、女子的になんともうれしい美しくきれびやかなデザートの数々…。
しっかりしたレベルのものを食べられて300DHなら、ぜひまた来たいと思わせるに十分な内容でした。
もちろん食事中、言うまでもなくお皿はてきぱきと片付けられ「マラケシュで働いていたんだけど、帰ってきたんだ」という、やる気に溢れた地元スタッフが素敵な笑顔を見せてくれていて◎。
当たり前の事なんですけど、気持ち的にもストレスなく、ゆっくりさせていただけました♪
それでこそサービス!それでこそリゾート!
お金を払った事を良かったと思えるレベルで売って、はじめて商品!
私自身もぜひ、そんなふうにホッとしていただけるサービスを目指したいですね。
ホテルそのものはものすごく大きなプロジェクトなので、実はまだ半分以上が建築中。
既に営業中の建物でさえ、まだまだいろいろな所がビニールをかぶっていたり、内装が終了していなかったり。
そんなんでオープンしていいというところがいかにもモロッコ、という感じですが(運営はフランスの企業のようですが)そのせいもあってか?現在価格もこのクラスにしては比較的リーズナブルに泊まれるようになっているので、日本人シェフが帰国してしまう前に、ぜひまたおいしいお刺身をいただきに戻って来たいと思います♪
(今日はいいマグロが入ったので、と、中トロをいただいちゃいました〜!)
建物にはカジノも併設されていますが、高級ホテルの割にはお客様の対象がモロッコ人の高所得者家族連れ層であると思われる事からも、そんなに高飛車な雰囲気でもなく、またかつサービスも「現段階では」かなりテキパキしており、これが続くようであれば、日本人のお客様にもおすすめさせていただきたい宿泊先の一つになりそうです。
モロッコ人のお金持ちリゾートであるところのマラケシュやアガディールも、これはうかうかしていられない、というくらい良い感じだったので、他の施設もぜひこのサービスを見習ってもらいたいですね。
個人的にはどちらかというとホテルはひっそり、こぢんまりした所の方が好きなんですが、これはこれで、個人では全く不可能なレベルの事なので、非日常の空間として楽しめそうだなと思いました。
つづく。
by mayoikata
| 2009-10-27 05:48
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