2009年 07月 10日
リサイクル大国
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たしかにそこら中ゴミ袋だらけだけど。
たしかにゴミ捨て場はそれはすごい事になっちゃってるけど。
壊れたものも、私なんかもう使わないようなものも、どこかで誰かが売り買いしていたりするこの国のシステム。
毎朝家の前を「オ〜ウッオ〜ウッ」とか「ディェ〜ムディェ〜ム」とか、なんだか分からないかけごえをかけながら歩いているリヤカーのおじさん。
「マダム、何かいらないものがあったら、服でもなんでも、いつでも出して下さいね」といって、不要品を集めています。もちろん、そのリヤカーを止めて、自分が欲しいものがあったら買う事もできるし、ガラクタ市ではそうやって仕入れたものを現金に変え暮らしてる。
生活の中では、昔から生ゴミだけは別にしておいて、家畜を飼っている人がエサに使う事ができるように、実は分けて捨てていたりする日常。
都会生活になった今もその生ゴミは、これまた早朝、ロバの荷車に乗って、ゴミをあさりながら器用に生ゴミだけ集めて行く人によって、どこかで何かの役に立っている。
食べ残しのパンも、それだけ別のゴミ袋に入れられて、だれかに集められるのをゴミ箱の中で待っている。
モロッコ各地で熱風にあおられて舞い上がる黒いゴミ袋だけ見ていると、環境問題には無関心に思えるけれども、まだまだジュースは瓶だったりとか、「エコエコ」言わずにエコロジーできている今のモロッコの生活を、ちょっとエラいと思っているガイジンでした。
もっとも、最近では何事もプラスチックの袋だし、ペットボトルの山が築かれているし、先進国の後追いをしてしまうのも、時間の問題なのかもしれないけれども…。
モロッコ、君は実はとっても環境先進国なのだよ!と、誰か褒めてあげて、教えてあげて、ついでにゴミ焼却場、作ってくれないかなぁ。いろいろな事が手遅れになる前に。
by mayoikata
| 2009-07-10 00:17
| オモシロモロッコ