2009年 06月 05日
モロッコ式?ダウジング
|
管理人、サブカル的なものに非常に興味があるので、そっちを先にしてしまいましょう!
実はひょんな事から管理人、去年の秋からワルザザートにお家を建てています。
いえ、なぜ「ひょんな事」かと申しますと、そもそもそこはお家になる予定ではなかったのですが、途中でお家になる事になり(苦笑)現在に至る、といった具合だったものですから…。
さて、その作業の中で出会ったのが、井戸掘り職人さん。
私の好みを正確に理解していらっしゃる事に、ついついご褒美あげたくなってしまう我が家のダンナ様が、「絶対好きだろうと思ってさ」と教えてくれたのが、なんとこの井戸掘り職人さんの“水のありかの探し方”。
この、作り途中の自宅の庭?に井戸を掘る時にこの方法を見たらしく、そのときワルザザートにいられなかった私のために、別な所でもう一度実演してもらう事になったのでした。
(管理人の週末はといえば、そういう下らない事のために(苦笑)片道200kmの激しい山道をうろうろして疲れる、、というようなものでございます…)
当日、井戸掘りおにいさんは、現場に手ぶらでやってきました。
まずはじめたのは、オリーブの木探し。
そこで細い枝が2本出ている枝をバキッと折り、その昆虫の触角のような枝を前にして、折られた太い枝の部分を両手ではさんだ所で準備OK。
水を探したい土地の上を、ゆっくり歩きながら枝の動きを観察します。
本当にそんなんで見つかるの?!
ドラえもんの漫画にも、ダウジングでなんか探すっていう話題があったなぁ。子供の頃、そういえばそういうの流行らなかった?針金で探すやつ!…等といった古い記憶が横切る中、お兄さんはどうするのだろうかとしっかり凝視していると…
あいにくの風にもかかわらず、お兄さんの動きがさらにゆっくりになり、あっ!!と思った所で、手に挟んでいたオリーブの枝が、何かに吸い寄せられるようにストン、と下を向いたのでした!!
ついつい「もう1回!!」とリクエストすると、手前からもう一度歩いてくれて、また同じ場所で枝がストン、と下を向くではありませんか!
もちろん、すぐにその場で井戸を掘り出したわけではないので、本当にそこに水があるかどうか分かりませんが、少なくとも同じように探したという我が家の方では井戸からしっかり水が出て来ています。
お兄さんが、そんなふうに非科学的な方法で見つけたそのポイントでなくたって水は出て来るかもしれないわけですが、やみくもにどこか適当に掘りはじめるよりかは目安ができるし、高いお金を払って科学的にボーリングして、出るか出ないか探るのと、私的には全く同じ。
ダンナ曰く、「本当に出るか出ないかというよりも、この現代において、こんな若い人が、お父さんの古い技術を受け継いで仕事をしようとしているところに感心するよね。水が出るか出ないかは、どっちにしても何かで掘ってみない事には分からないけれども、だったらそういう、昔からのものを活かそうとしている人に頼んだ方がいいかなと思って」とのこと。
この井戸掘り職人さんは、こうして水のありかを探すだけでなく、もちろんその場所を掘って井戸を完成させる所までを引き受けてくれます。
残念ながら自宅の井戸も、水がたくさん出て来た、、というところまでの報告を聞いた後訪ねられていませんが、モロッコに戻ったら、どんな立派な井戸になっているでしょうか?
my井戸(笑)から水を汲むのがちょっと楽しみです。
ちなみにワルザザートのこの職人さんが1m掘るのにもらう金額は200だか250DHくらいとのことでした。(これに、コンクリでの周りの加工賃は含まれず、純粋に穴掘りだけ)
by mayoikata
| 2009-06-05 15:58
| 伝統・呪術・占い