2009年 05月 18日
バラ祭り1
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お待たせいたしました。ついにケラア・デ・ムグーナのバラ祭りについてご紹介させていただきます。実はというか、なんと言うか、このお祭りは一言で言えばかなり「微妙な」お祭りです。
管理人的に、わざわざこのお祭りを訪ねる価値があるか無いかといえば、正直なところ「無し。」そのくらい、「バラ祭り」という名前からガイジンがイメージするものと、ちょっと違うんですよね…。何が違うんだか分からないんですが、そこがモロッコらしいといえばモロッコらしいでしょうか。
お祭りのメインは、いちおう南部モロッコの民族音楽と、ミス・ローズのプレゼンテーションパレードがある2日目。ダンナの仕事上、この日にご招待を受けていたので、コレに合わせて訪問しました。
まず、街の入り口は、地域の物産や農業等を紹介した行政のテントやお土産屋さんのテントが並びます。
地方の珍しいお土産品が手に入る滅多に無い機会!!…とかじゃないところがガイジン的にはちょっと残念。とは言うものの、たまたま気に入った薄手のウールの織物と、どうやらワルザザートの近くで取れるならしいケイパー(サーモンの上に乗っかってるすっぱいアレ)を購入しました。
その後、パレード見学用の特設スタンドで、公式セレモニーが始まるのを待ちます。
実はここに至るまですったもんだあったのですが、それはまた別な日にでもお話するとして、待たされる事1時間以上(苦笑)いよいよパレードがはじまりました。
まずトップは軍隊の鼓笛隊。…これがまた、日本の小学生のブラスバンドの方が上手いと思われるんですが…というくらいものすごいレベル。列はばらばら。ラッパの音はスッカスカ。うーん。士気が下がります(苦笑)
音声をお届けできないのが残念でございます。
…いえ、モロッコのために、あえてお届けしない方が良いのでしょうね。きっと。
ビミョーなラッパの後には、王様の写真だとか、行政のスローガンだとか、サッカーのユニフォーム姿の子供らとかの行進が続き(省略)ついにお待ちかねの民族音楽でございます!
先頭はワルザザートのアホワッシュ。アホワッシュ(アホウェッシュ)というのは主にアンチアトラス山系からアンチアトラス寄りオートアトラスのベルベル音楽で、写真のように男女別にそれぞれ列であったり輪になったりして行われる音楽で、結婚式のときとか、村祭りのときとかに今でも見たり聞いたりする事ができるものです。
かなり編成人数が多く、大きな太鼓があるのも特徴の一つ。村ごとに微妙に編成等が違うようですが、見た目の印象や衣装等にあまり大きな違いはありません。
こちらは管理人、南部モロッコではリズム的に一番好きかも、、な、ザゴラのダカット。
四角いベンディール(タンバリン)を持った男性陣の特徴的な動きと、剣を持って踊る二人の男性の間でひらひらしている女性がポイント。
剣があったり、リズムが良かったりとわりとノリが良いので、機会があったらぜひご覧いただきたいグループですね。動画も撮影したんですが、どうやってアップしたらいいか分からないので研究してみます。
こちらはパレードの花形、ケラア・デ・ムグーナのグループでございます。
ケラア・デ・ムグーナの場合は、アホワッシュではなく、アヒッドゥースと呼ばれるオートアトラスからモワイヤンアトラスにかけてのグループに入るでしょうか。男女が一列ずつになって向かい合って踊るのですが、民族音楽祭でも常にトップグループであるというくらい、まるで波が押して返すようにすごいスピードで男女のグループが向き合ったり離れたりしながら踊られます。
見た目かなりきれいなので、こちらもぜひ一度ご覧いただきたいグループですね。
女性の装いのクローズアップです。かなりハデな格好ですが、今でもお祭りやお祝いの時等には、こんな髪型を普通にしている女性がいるんですよ!
ケラァの服装や踊り、髪型はかなり特徴的なので、もはや観光ナイズされているのかと思いきや、以前たまたま通りかかった町外れの小さな村で、この髪型(ここまでハデな飾りはつけていませんでしたが)にしていたオバさんがいたので喜んでしまいました。
若者が今でも普通に村の音楽やリズムを楽しんでいたり、服装や髪型等も未だに「ここぞ」という日にはきちっと伝統的にキメている人が多いので、とても素敵だなと思います。
モロッコ人なんか、いっつもたらたらしていて(苦笑)何回言っても変わらない!何回言っても直らない!!ってな具合にイライラさせられる事も多いのですが、その変わらない頑固さ?があるからこそ、こうした伝統が今も日常の中に普通に生き残る事ができるんでしょうね。
そして厳しい生活、単純な生活の中にある喜びをかみしめ続けて行く事ができる人こそ、これからの時代に生き残って行く事ができる人なんじゃないだろうか…と思えば思うほど、変わらない事のスゴさを無視してはいけないなと思い、イライラしている自分の方が間違えているのではないかと溜飲を下げたりしている管理人でございます。
つづく。
管理人的に、わざわざこのお祭りを訪ねる価値があるか無いかといえば、正直なところ「無し。」そのくらい、「バラ祭り」という名前からガイジンがイメージするものと、ちょっと違うんですよね…。何が違うんだか分からないんですが、そこがモロッコらしいといえばモロッコらしいでしょうか。
お祭りのメインは、いちおう南部モロッコの民族音楽と、ミス・ローズのプレゼンテーションパレードがある2日目。ダンナの仕事上、この日にご招待を受けていたので、コレに合わせて訪問しました。
地方の珍しいお土産品が手に入る滅多に無い機会!!…とかじゃないところがガイジン的にはちょっと残念。とは言うものの、たまたま気に入った薄手のウールの織物と、どうやらワルザザートの近くで取れるならしいケイパー(サーモンの上に乗っかってるすっぱいアレ)を購入しました。
その後、パレード見学用の特設スタンドで、公式セレモニーが始まるのを待ちます。
まずトップは軍隊の鼓笛隊。…これがまた、日本の小学生のブラスバンドの方が上手いと思われるんですが…というくらいものすごいレベル。列はばらばら。ラッパの音はスッカスカ。うーん。士気が下がります(苦笑)
音声をお届けできないのが残念でございます。
…いえ、モロッコのために、あえてお届けしない方が良いのでしょうね。きっと。
先頭はワルザザートのアホワッシュ。アホワッシュ(アホウェッシュ)というのは主にアンチアトラス山系からアンチアトラス寄りオートアトラスのベルベル音楽で、写真のように男女別にそれぞれ列であったり輪になったりして行われる音楽で、結婚式のときとか、村祭りのときとかに今でも見たり聞いたりする事ができるものです。
かなり編成人数が多く、大きな太鼓があるのも特徴の一つ。村ごとに微妙に編成等が違うようですが、見た目の印象や衣装等にあまり大きな違いはありません。
四角いベンディール(タンバリン)を持った男性陣の特徴的な動きと、剣を持って踊る二人の男性の間でひらひらしている女性がポイント。
剣があったり、リズムが良かったりとわりとノリが良いので、機会があったらぜひご覧いただきたいグループですね。動画も撮影したんですが、どうやってアップしたらいいか分からないので研究してみます。
ケラア・デ・ムグーナの場合は、アホワッシュではなく、アヒッドゥースと呼ばれるオートアトラスからモワイヤンアトラスにかけてのグループに入るでしょうか。男女が一列ずつになって向かい合って踊るのですが、民族音楽祭でも常にトップグループであるというくらい、まるで波が押して返すようにすごいスピードで男女のグループが向き合ったり離れたりしながら踊られます。
見た目かなりきれいなので、こちらもぜひ一度ご覧いただきたいグループですね。
ケラァの服装や踊り、髪型はかなり特徴的なので、もはや観光ナイズされているのかと思いきや、以前たまたま通りかかった町外れの小さな村で、この髪型(ここまでハデな飾りはつけていませんでしたが)にしていたオバさんがいたので喜んでしまいました。
若者が今でも普通に村の音楽やリズムを楽しんでいたり、服装や髪型等も未だに「ここぞ」という日にはきちっと伝統的にキメている人が多いので、とても素敵だなと思います。
モロッコ人なんか、いっつもたらたらしていて(苦笑)何回言っても変わらない!何回言っても直らない!!ってな具合にイライラさせられる事も多いのですが、その変わらない頑固さ?があるからこそ、こうした伝統が今も日常の中に普通に生き残る事ができるんでしょうね。
そして厳しい生活、単純な生活の中にある喜びをかみしめ続けて行く事ができる人こそ、これからの時代に生き残って行く事ができる人なんじゃないだろうか…と思えば思うほど、変わらない事のスゴさを無視してはいけないなと思い、イライラしている自分の方が間違えているのではないかと溜飲を下げたりしている管理人でございます。
つづく。
by mayoikata
| 2009-05-18 07:52
| お祭り・イベント