2009年 04月 10日
恐竜の足跡化石への旅2
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橋の欄干の部分から下の川の流れている所はかなりの高さがあるのですが、下へと続く階段を見て、子供達は大喜び!
オトナ的には「これは上りがつらいぞ…」というところでしたが、ひとまず下まで行く事にしました。
下まで行ったら、今度は目の前の洞窟のような穴を探検しないわけにはいかな~い、というわけで、飛び石の上をそろそろと歩き、大理石のようにつるつるとすべる岩の上を上り、奥へ奥へ。
子供時代は猿だった(笑)管理人としては、こんな楽しい探検ごっこ、妊娠してるから、とかいう理由では止められません(笑)
野生のカンが(笑)大丈夫と言う範囲で、細心の注意を払いながら先へ進んだのですが、途中、どう見たって危険な箇所が。
他人様の子供をお預かりしている私としては、「ここでストップ」と思ったのですが、うちの娘の「え”〜」というブーイングとともに、アリちゃんが「一人で行く!一人で行ける!一人で出来る!」といって飛び出しそう!!旦那がつないでいる手をふりほどいてブンブン進もうとします!
だめだめ〜!落ちたら頭打って血が出て急流に流されて、つかまえられたって病院行き!しかも近くにまともな病院だってないんだってば…!
そこにいた大人3人、思わず「大人が危ないっていう事はちゃんと聞きなさいっ!!」と、日本語、アラビア語の2カ国語で合唱。
さすがにその剣幕に驚いたのか、今度はだんご虫になって不平を言いながら大泣きモード。
あああ~泣いちゃったよぉ…こんなときどうするのが正しいお母さんなの?!と思って、次の子供は男の子である事が判明している管理人としては、いろいろな事が頭をかけめぐります。
でもこんな時でも安心して「ダメなものはダメ」と言えるのは、ヌハさんも私も、基本的に子育ての方針がとても似ているから。
他人の子供とか自分の子供とか関係なく、良い事は良いし、悪い事は悪いと言えるこの国の育児環境に大変満足しているので、ダメな事はダメと、自信を持って子供に言う事ができます。
このあたり、私たちはとても恵まれていて、ヌハさんのボスも、そしてうちの会社のスタッフも、どちらかというと「しかる時には問答無用できちんとしかる」という古風なタイプなので(笑)お互い安心して、「うちの子をよろしくお願いします」と言う事ができます。
お母さんはたくさんいても、なかなかそこまで安心して「よろしく」と言える事も少ないので、本当に恵まれている事に感謝している我が家なのでした。
今の子供達の序列の中に新入りが登場する事で、みんなどう変化するでしょうか?
それもとても楽しみです。
おっと。
話がそれてしまいましたが、すっかり丸まって大泣きしていたアリちゃんに、「言う事聞くなら先に連れて行ってあげるから。でも、危ないというのはちゃんと聞かないとだめだぞ」といって、旦那が手を取ってさらに先へと出発。
お猿な管理人も、我が家の微妙な小猿もいっしょについて行き、ついにこれ以上はさすがにハラの出ている私的にもうだめだ、という所まで進んで、結局戻る事になりました。
(もちろんそこでまた子供達のヤダヤダ攻撃に遭遇したわけなのですけれどもね(苦笑))
子供達には、恐竜の足跡よりもむしろこちらの方が楽しかったみたいで、長い長い坂道の上で、子供達は疲れも見せずにニッコニコ。
こらこら。さっきあれだけ泣いてたのはどこのおこちゃまだ~?!(笑)
一方、大人的には、行きはよいよい、帰りはなんとやら、、、な階段状の坂道を、「一緒に歩けば、妊婦さんにつきあっている優しい旦那様のように見えるしね(笑)」といって、ついてきてくれたのか、結局同じスピードでしか登れなかったのかイマイチ不明な旦那と一緒にノロノロ上がりながら、彼の子供時代のわんぱく話(=ケガ話)で大笑い。
最後の最後まで、「じゃあ男の子のお母さんなんてどうすりゃいいのよ?!」をテーマに締めてくれたのでした。
アリちゃん、そして我が旦那よ。
男の子のお母さんになるための覚悟をつけさせてくれてありがとう。私的には、かーさんの言う事をよく聞く子に育つまで、背中のハーネスをくっつけっぱなしにしなくては、と決意を固めているところでありますよ(笑)
(10年前には「犬じゃないんだから」とすれ違いざまにモンクを言われていたコレですが、最近ではどうなんでしょうね?)
帰りの道中も、心地よく疲れた体のまま、金色に輝く麦の穂が美しい道を、一同また「きれいだね~、今日は楽しかったね~」とひたすら話しながらマラケシュに戻って行きました。
今回、密かに旦那のお楽しみだったに違いない、道中の街のとってもおいしいウサギのタジンを食べられなかった事だけ心残りでしたが、それはまたいつか別の機会に、ということで。
by mayoikata
| 2009-04-10 03:05
| モロッコ国内の旅